社員が語る等身大の東京濾器:触媒開発(触媒研究) I.Tの場合

触媒開発(触媒研究)
I.T
生産工学部出身


私の仕事

入社当初は研修の一環として、触媒試作を中心に工場や品質管理など、さまざまな部署で教育を受けました。その後はディーゼル触媒開発部に配属され、DPFを中心とした開発に取り組んでいます。
大学院では錯体化学や有機化学を専攻しており、固体触媒に関しては全くの未経験でしたが、先輩方の手厚いサポートのおかげで、スムーズに業務を進めることができました。
世界的にカーボンニュートラルが注目され始めたタイミングで、当社でも新規プロジェクトが発足し、私はそのチームメンバーとして選ばれました。
未知の分野ということもあり、最初は右も左も分からず、毎日情報収集に奔走していました。
当社の強みや他社がまだ着手していない分野を見出し、製品化に向けて役員との打ち合わせも幾度となく行ってきました。現在は、二酸化炭素回収製品の開発に挑戦しています。

やりがいや面白さ、印象に残っているエピソード

当社では日々、業務改善活動が積極的に推進されています。改善提案には報奨金が支給されるため、社員は意欲的に提案書を提出しています。
また、自分が取り組んでみたい研究や案件がある場合には、文献と簡単な概要をまとめて上司に提案することができます。議論の中で、付加価値の高い内容や改善効果が期待できるテーマと認められれば、実際にその業務に取り組むことが可能です。
さらに、上司も積極的な姿勢や行動をしっかりと評価してくれるため、昇給にもつながる環境です。

今後チャレンジしたいこと

自動車業界では、カーボンニュートラルに向けた取り組みが活発に行われており、近年では乗用車のEV化が急速に進んでいます。その影響もあり、「EVは燃料を使わないため、排ガスを浄化する触媒事業は今後縮小していくのでは」という声も聞かれるようになりました。
しかし、燃料を使用する内燃機関は、エネルギー効率や出力の面でEVより優れている点も多くあります。今後も内燃機関を活用していくためには、既存システムを活かしつつ、カーボンニュートラルに貢献できるような製品開発が必要になります。
これまで培ってきた触媒開発の知識を活かし、排ガス浄化装置に「+α」となる要素を加え、カーボンニュートラルに貢献できる新たな製品の開発に挑戦していきたいです。

社風や職場の雰囲気

当社の社員は皆優しく、話しやすい雰囲気があります。部署を超えた打ち合わせでも遠慮なく意見を交わせる風土があり、とても居心地の良い職場です。
何事にもチャレンジする人が尊重され、若手であっても積極的に発言できる環境が整っています。

学生へのアドバイス

正直なところ、私は就職活動がしたくありませんでした。しかし、周囲の雰囲気や親の後押しもあり、重い腰を上げることにしました。
当社から内定をいただいたときは、自分の研究分野が異なっていたこともあり、「本当にやっていけるのか」と大きな不安を抱えていました。実際、入社後に研究内容が活かせた部分もありましたが、大半は初めて触れる内容で、苦労することも多かったです。
それでも、先輩たちの丁寧なフォローのおかげで、無理なく業務に取り組むことができ、自分の成長を実感できました。
当社は、異なる専門分野の出身者でも問題なく活躍できる会社です。ただし、結果を出すためには、学ぶ意欲と挑戦する姿勢が欠かせません。ぜひ当社も選択肢のひとつとして検討してみてください。

1日のスケジュール(出社~退社まで)

(スケジュール表が入ります)