社員が語る等身大の東京濾器:触媒開発(新規開発) S.E の場合

触媒開発(新規開発) 
S.E
総合化学院 総合化学専攻出身

私の仕事

「日本で学んだからこそ、ここで働く。」
大学院卒業後、新卒として入社してから4年目となります。触媒開発部でディーゼル自動車排気浄化用触媒の開発部門として、次期規制に向けた新規開発、受注品の量産立上げ及び得意先要求への対応を取り組んでいます。
配属1年目は、相模事業所の第1、2、3工場で触媒試作、量産製造、品質管理、実機評価等の部門を研修し、多くの知見を習得しました。
2年目からDOC開発チームに参加し、新規材料と被毒耐性触媒の開発を担当しています。
ご存じの通り、新興国の燃料には多くの硫黄成分が含有され、触媒が失活し易くなります。実際、市場回収品の実態を調査したところ、動作雰囲気によって硫黄の付着状態が異なることが分かりました。そこで、この課題を解決するために、担体材料の検討や配合量を変えて実験を繰り返した結果、硫黄被毒耐性のある仕様を見出すことが出来ました。
大学院の触媒研究所で総合化学を専攻し、触媒知識と分析・評価方法を身につけ、数年かけて習得した知識は仕事に役立っていますが、実際は開発や生産との検討課題が山のようにあるので、触媒だけではなく、幅広い知識を勉強する必要性を日々痛感させられています。そのため、セミナーと講座を通じて自動車エンジンの仕組みを習得しました。今後も知識とスキルを向上させ、高性能の触媒を作り出して環境に貢献したいと思います。

壁を越えて成長した

入社1年目は苦労の連続でした。日本企業に求められる社会人としての正しい行動できるのか、言葉の壁を超えて仕事ができるのか、異文化を理解して同僚と仲良くできるのか、不安は沢山ありました。仕事の失敗もたくさんあります。分析中に装置が故障したり、実験結果がうまく出なかったり、日程通り進められないことが多々ありました。その時、私を助けてくれたのは上司、先輩、同僚でした。悩みがある時、熱心な指導でサポートしてくれました。このような皆様ともっと一緒に働きたいです。 時間と忍耐力が必要ですが、自身の努力と周りの方々の協力を得て、壁を越えて成長出来たことは、仕事の醍醐味ではないかと思います。

今後チャレンジしたいこと

「日本だけではなく、海外へ技術力と商品力を発信する」
所属している触媒開発部では技術支援としての海外出張があり、現地に駐在している社員とお会いする機会もあります。この環境を生かし、日本拠点を基盤としてもっとグローバルへ活躍したいと思います。日本市場だけではなく、海外自動車メーカーに採用される製品開発に取り組んで、技術や高品質の製品をアピールしていきたいと思います。会社は人にも技術にも投資し、期待されているので、世界で高評価を得られる開発力を実現することは私の使命だと感じます。

みなさんへのアドバイス

「技術力を高めて、夢を実現しましょう。」
学生時代に高度専門知識を持つ教授の指導下で思い切り研究をすること、それぞれの専門分野の講義で知識を豊にすること、共同開発機構の高度分析装置を使いこなすこと、この恵まれた環境にいる皆さんには、ぜひ技術を身につけて専門性を高めて頑張って欲しいと思います。 その経験を活かし、東京濾器で一緒に働きませんか。技術者として魅力がある舞台です。

1日のスケジュール(出社~退社まで)

(スケジュール表が入ります)